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2004/03/17 掲載 「修了式−生徒の思い出詰まる1年間−朝日新聞秋田版朝刊 」

 19日が修了式。1年間の締めくくりの時期を迎えました。この時期、自分がどれだけ「成長」したのだろうかと振り返ります。今年度、僕は教務副主任と数学科主任を務めました。4月には「本当に、やっていけるかどうか」と戸惑いがありました。しかし、1年間を振り返り、とても貴重な経験をさせてもらったと感謝しています。 

 教務副主任は学校全体を見渡した仕事をしています。主に、時間割りを作成したり生徒の部活動の記録をまとめたり、行事の垂れ幕を作ったりする仕事です。 

 時間割り作成は、コンピューターのソフトを使います。画面に各先生方の持ち時間を打ち込み、「時間割りを作成する」をクリックします。でも、そこはコンピューター。人間の力には及びません。極端な場合、月曜日に1日6時間びっしり授業があり、次の火曜日には全く授業がない時間割りが出来ることがあります。これでも時間割りとして成立しますが、その先生の立場になった場合、とても働きにくい時間割りです。 

 そこで、時間割り担当の先生と一緒に調整します。難解なパズルのようで、僕はいつも頭を抱えていました。人間の頭脳で、各先生方の授業を曜日ごとに均等に配分します。先生方が働きやすいように、時間割りを作成してきました。 

 また、数学科主任を務めて、教科の力量が向上したと思います。数学科の先生方と話し合い、今年度の研究主題を決めたり、研究主任の方針を教科の先生方に伝えたり。また、教科部会で話し合ったことを研究主任に伝えたり、教科主任会で各教科の先生方と連携を図ったりしています。今年度は昨年度に比べて、先生方とコミュニケーションを図る機会が増えたように思います。自分のできる仕事を増やした1年だったような気がします。次のステップとして、来年度は学級担任をやりたいと希望に燃えています。 

 18日は今年度の最後の授業。1年間の締めくくりに、生徒へどのような言葉を贈ろうかと考えています。1年間を振り返ると、そこには生徒の笑顔があり、生徒と一緒に楽しい思い出がいっぱい詰まっています。この生徒と出会えて、本当に良かったと思います。この時期、生徒たちが「この先生に習えて良かった」「このクラスで良かった」という気持ちでいてくれれば、教師として最高の喜びです。



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