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2004/02/4 掲載 「自動車−運転の不安ぬぐって挑戦−朝日新聞秋田版朝刊」

昨年末から腰と首が痛くなり、病院に通院することになりました。知り合いの大学生に頼んで、一緒に通院しています。介助の具体的な内容は、自宅から病院までの運転や、代筆などの事務、病院内を移動する際に車いすを押すことなどです。これからどうなるか分かりませんが、今のところ学生さんと一緒に楽しく通院しています。 

最近になって、僕の日常生活のサポートを頼める学生さんとつながりができました。学生さんの都合がつかないときは、タクシーやバスなどの交通手段で、1人で行くこともできます。でも、せっかくできたつながり。積極的に学生さんに僕のサポートを頼んで、行動をともにすることで、学生さんと楽しい関係を築きたい……と思っています。 

僕はオートマチック車限定の普通免許を持っています。学生の時、友だちと一緒に山形の自動車学校で習得しました。そのとき、友だちはすんなり自動車学校に入校しましたが、僕は免許センターへ行き、運転できるかどうかの検査をして、ようやっと入れました。友だちは、僕が入校できるまで待っていてくれました。そのときの勢いで、友だちと免許を取りました。 

ただし、現在、車の運転はしていません。脳性マヒ特有の不随意運動がある僕は、車の運転に不安があります。教員として、ちょっとした事故でも厳しい処分が待っているので、車を運転しない生活を考えていました。けれど、今回の通院を通して、少しずつ考えが揺らいできました。 

「車を運転できたら便利だろうな」と思い、インターネットで検索したら、電動車いすごと乗れて、運転できる車が日本の路上を走っているとのこと。早速、メールで問い合わせました。どんな車か、費用がいくらなのか、イメージがつきませんが、今後、メールのやりとりをしながら、購入に向けて具体化させていきたいです。車の運転にチャレンジする姿を生徒に見せていきたいです。 

今年中に、僕の車を秋田の路上で走らせたい。そして、そのとき一番好きな女性を助手席に乗せて、一緒にドライブをしたい、と思っています。



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