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2003/10/1 掲載 「文化祭−体験を重ねて新しい発見−朝日新聞秋田版朝刊」

 19日、20日(一般公開日)は土崎中学校の文化祭「土中祭」でした。僕は主に「港ばやし部門」と「福祉コーナー」を担当しました。「港ばやし部門」では「寄せ太鼓」や「あいや節」など五つのはやしを発表しました。準備を始めた時、5人の生徒と話し合い、より「土崎港曳山祭り」に近い雰囲気で、発表をすることになりました。 

「あいや節」では、灯籠(とう・ろう)に明かりをともし、港祭りの夜の戻り曳山車をイメージしました。電球がつかない灯籠と、ついた灯籠で、昼と夜を表現。一つの演奏ごとに5人そろってお辞儀をすることと、はっきりと掛け声を言うこと、この二つを生徒に指導しました。ステージで、5人そろってお辞儀をして、掛け声を出している姿を見て、僕の気持ちが伝わっているんだなあと、少し込み上げてきました。「多くの人が『上手だったね』と話していたよ」と伝えると、生徒は照れ笑いをしていました。 

 今年度、「福祉コーナー」を新しく企画して、担当しました。2学期の初め、教頭先生に「やってみる気はないか」と打診されたのです。準備・運営のサポートは秋田大学のボランティアネットの学生に頼みました。「福祉コーナー」は、僕の講話と「高齢者・障害者疑似体験」の2本立て。「三戸流!!自分らしく生きていきたい」と題して、毎日の生活のことや卓球のことを話しました。 

「いつも三戸先生と学校で会うけど、卓球について熱く語っている先生を見て、とてもカッコイイと思いました。先生はサーブが大事だと言っていましたね。これからも教師として卓球選手としてがんばってください」と生徒から言われました。別の生徒は「普段見せない先生の姿」と言い、これから積極的に体験談や思っていることを伝えていこうと思いました。 

 疑似体験には、「車いすコース」「アイマスクコース」「高齢者疑似体験コース」の3コースを設定。自分の好きなコースを体験することで、新しい発見を期待しました。「車いすコーナー」が一番人気でした。小学生が車いすを必死にこぐ姿を、お母さんが写真に写していました。あたたかい雰囲気に包まれていました。「いつも三戸先生が階段を上るときに手伝ってもらっているのも納得がいくと思いました」「車いすはとっても難しかったです」という感想もありました。体験する場を与えることが大切と感じた企画でした。 

 土中祭は「祭り」です。とても充実した祭りを思う存分楽しみました。



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