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2003/12/25 掲載 「掲示板-楽しみな切り抜きへの反応-朝日新聞秋田版朝刊」

 連載を始めて半年が過ぎました。多くの生徒に読んでほしいので、記事の切り抜きを生徒玄関の掲示板に掲示しています。生徒も読んでくれているようです。 

「玄関に張ってある先生の記事を読んだよ。『Train−Train』を文化祭で歌ったんでしょ。僕も聞きたかったな」とある生徒。別の生徒は「先生の記事、楽しみに読んでいます。最近、玄関に置いてある電動車いす、誰のかな…と気になっていました。先生のものと分かりました」と笑顔で話してくれました。 

 卓球の話が掲載された後、数人の生徒が「先生、卓球強いの」と聞いてきました。そして先日、別の生徒が「今、体育の授業で卓球をやっているから、先生も来てくださいよ」と誘ってくれました。時間割りを見ると、体育の授業は僕の空き時間にありました。体育館に行くと、早速、「先生、こっちこっち」と生徒の声。僕は多くの生徒と試合をしたいと思い、「早く3点を取った方が勝ち」とルールを作り、試合をしました。卓球部の生徒がシェークハンドのラケットを貸してくれました。 

 最初、威勢の良かった生徒は「三戸先生、マジで強いぞ」と驚いていました。「三戸先生、たくさん試合をして、疲れているから今がチャンスかも……」と言って、試合に臨んでくる生徒もいました。1時間いっぱい、生徒と試合をしました。さすがに、最後の方はクタクタ。結果は、一人の生徒に負けましたが、それ以外の生徒には勝ちました。冷や汗ものの試合は何度かありましたが……。 

 このような生徒の反応から、読者の中に生徒がいることに気が付きました。これからも、ありのままの僕を伝えていきたいと思います。生徒にとって、僕自身が生きた教材だと思います。生徒一人ひとりが何かを感じて欲しい……と願っています。 

 26日から冬休み。受験生にとって、正念場。今の3年生は、僕が3年間一緒に生活をしてきた初めての生徒です。入学したときのことを思い出すと、心身ともに大きく成長したなあと感激しています。受験は、自分との孤独な闘い。自分の進路に向かって、自分を信じて、自分のできる最大限の努力をするしかない、と心の底からエールを送りたいと思います。



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