■メンタルフレンド (1998.10.27) 今回の活動の前に、事前に「ハサミ、のり、広告紙を持ってくるように」と連絡があった。僕はそれを聞いて、今度の活動はいったい何をやるのだろうと楽しみにしていた。
今回の活動は「ふれあい」。僕は子どもたちと話をするのかと思っていた。しかし、今回の活動は1枚の画用紙に広告のスキな部分を切り抜き、それをのりで貼っていき、そして、出来上がった画用紙に1つのテ−マを決めるという活動だった。3つの班に別れ、みんな思い思いに画用紙に自分のスキな広告の部分を貼っていった。
僕にとって、この何気ない活動が、人を意識させた。なぜなら、出来上がった画用紙にテ−マを決めるから、自分のスキな部分を貼っていいと言いながら、1つの班の中での共同作業ではないかと思う。僕も含めて、子どもたちも初めは思い思いに貼っていったが、だんだんとその班のテ−マのようなものができていき、それに沿って、広告を貼っているように見えた。1つのテ−マを初めではなく、最後に決めるので何を貼ってもいいと思うが、それだとみんなバラバラでなにがなんだか、分からなくなってしまう。何を貼っても良いことになってはいたが、だんだんと人が貼ったものに付け足すように、広告を選んでいる自分に気がついた。きっと、子どもたちも同じではないかと思う。
自分のスキな広告を貼っていくという何気ない活動が人を意識させ、人がやった行為に対して、自分の行動を考えさせられた。人が貼ったものを見て、それに合わせて、自分が貼るものを考えていた。この感情は子どもたちにとって、とても大切なことだと思う。この活動は「心のふれあい」だと思う。ふれあいと聞くと、話したり、接したり、ということを連想するが、この活動のように人の行為を受け止めて、自分の行動を考えるということも立派なふれあいだと思う。
今回の活動は改めて、人と人が触れ合うということはどういうことなのか、考えさせられた。最後に、活動中も子どもたちといろいろな話ができて、楽しい1日でした。 |
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