>> トップページへ戻る



遊びに来てくれた皆さんへ

 

 ガクちゃんこと、三戸学は生まれつき脳性マヒという障害を持っています。身体障害者手帳は一種一級。世間的には、重度障害者と呼ばれています。2001年4月から、公立中学校の数学教師として、教壇に立っています。僕は椅子に座りながら授業をするので、正確に言えば、教壇に座ると言うのかもしれない。

 ありのままの姿で、生徒たちと関わっています。障害はあるけど、心は曇っていません。生徒たちに伝えていきたいことが山のようにあります。今、生徒たちと一緒に、授業や学校生活を送っています。

 今年で、教員生活が2年目になりました。学校に慣れ、良き同僚の先生方に恵まれ、楽しく先生をやっています。これから、多くの経験を積み重ねていくけれども、僕の気持ちは変わらない。

「毎日、生徒と一緒に過ごして、中学生の気持ちの良き代弁者でありたい」

 僕のありのままを、HPで発信していきます。皆さんが僕のHPを見て、何かを感じてくれたらと願いをこめています。

 「ガクちゃんWORLD」を楽しんでください。僕は人との出会いをとても大切にします。HPで僕を発信することで、いろいろな人と出会い、生きる世界が広がっていくことを期待しています。

 僕は夢を大切にします。「教師になりたい」という強い夢があったからこそ、3度目の挑戦で実現できたと思っています。「中学校の数学教師になりたい」と教員採用試験を受験するとき、ほとんどの方は強い難色を示しました。「教師になりたいのなら、年齢制限まで受験し続けること。そのことが大切なのだ」「中学校の教員より、養護学校の教員になったら」「教師になることを諦めて、他の職業を考えたら」「もっと、楽に生きよう」

 周りが言うほどの無謀なことではないと思い、ひたむきに自ら掲げた夢に向かって、生きてきたように思います。決して、恵まれていたわけではありません。たくさんの人の力を借りて、悩みながら自分の道を切り開いてきたような気がしています。 

 今、卓球に夢中です。大学卒業後、家の中で悶々と教員採用試験の勉強をしていました。そんなとき、市民広報に載っていた秋田市障害者卓球教室の案内に目が留まりました。これが卓球との出会いです。僕は生まれつき、身体を動かすことは大好きです。幼い頃、近くの公園でドッヂボールや野球、鬼ごっこをして、遊んだ日のことを思い出しました。その頃の感覚がよみがえってきました。

 2000年9月に開催された「秋田県身体障害者体育大会」で、脳性マヒのクラスで金メダルを取りました。生まれて初めてスポーツ大会に参加して、試合の臨場感を味わいました。これがきっかけとなり、2001年には「みやぎ国体」に出場しました。結果は、2戦2敗の銅メダル。悔いが残る大会となりました。

 今、卓球をやっていて、とても楽しいです。気持ちがいいのです。これから先も卓球を続けていきたいと思っています。「卓球」が新しい夢になりました。もっと強くなりたい。本当にゼロからのスタートだけど、どこまでやれるか、やってみたい。

 生徒に、夢を持って、その夢に向かって、生きてほしいと思っています。ならば、教師である僕がその姿勢を見せていきたい。伝えていきたい。

 卓球を続けていくことで、着実に僕の生きる世界は広がっていっています。

 

ガクちゃんに激励、応援などございましたら、お気軽に掲示板に書き込むか、メールを送ってください。




このサイトの写真・文章などは、手段や形戴を問わず複製・転載することを禁じます。

[ トップページへ戻る ]